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英国ダウザー協会会長に聞くダウジングのすべて (1)

2014年6月 聞き手:加藤展生(日本ダウジング協会会長)
ダウジング、その4つのカテゴリー
スコットランドに出向き、英国ダウザー協会(British Society of Dowsers)の会長であり、プロフェッショナルダウザー、そして、ジオマンサー(後述。いわば西洋の風水技術)であるグラム・ガードナー氏にインタビューをさせていただきました。
英国ダウザー協会カンファレンスにて基調講演をするグラム会長
加藤 今回はお時間をいただきありがとうございます。前回お会いしたのは、British Society of Dowsers 創立80周年カンファレンスでしたが、非常に盛大で印象的でした。
そして、その長い伝統の重さに感銘を受けました。とても多くの方が集まっていたように覚えているのですが、何名ぐらい出席されていましたか?
   
グラム   おおよそ200人弱だったかと思います。年次カンファレンスは、ロンドンから西北西約150kmにあるサイレンセスターのロイヤル農業大学を会場として長く使ってきました。とても雰囲気がよく気に入っています。ただ唯一の問題は、ホールの収容人数に限界があることなのです。
そのため、次回からの年次カンファレンスは、会場をキール大学に変更しました。より多くの方にご参加いただけるようになります。
   
加藤 そのカンファレンスの時に、アースエナジー(Earth Energies)、ウォーターディバイニング/水脈のダウジング(water divining)、ヒーリング(wellness)、考古学(archaeology)調査と、4つの部門に分かれていることに気がつきましたが、いつからそのようなカテゴリー分けをするようになったのですか?
   
グラム   あるメンバーは、最初の段階から特別な種類のダウジングに興味があって参加していました。
彼らは自然に、その特定の種類の興味のあるダウジングスキルを高めていくことになり、当協会としてもそれをサポートしていきました。そういった自然な流れで、グループができていったのです。
最初にできたのは「アースエナジー」グループで、1995年に組織されました。ただ、当時は当協会としては、より現実的で物理的なものを探すようなダウジングにフォーカスをしていました。
そのため、神秘的なダウジングが科学的なダウジングの理解をする人たちの信頼を失うことにならないかと危惧し、そのエソテリックな領域を認めたくないという背景もありました。その考え方は今日でも古いメンバーの間では残っています。
そして、「ウォーター」グループは2002年に、「ヒーリング」グループは2003年、そして「考古学調査のダウジング」グループは、2004年に組織されました。
それぞれが特化していくことでのメリットもありますが、カテゴリー分けにこだわりすぎることの問題もありますので、全体性ということを考慮しながら運営をしていこうと考えています。
   
加藤 それらの4つのカテゴリーの人気は、どのようになっていますか?そして将来の動きについてはどう思われますか?
   
グラム   「アースエナジー」が圧倒的な人気があり、次に続くのが「ヒーリング」そして、「考古学調査ダウジング」、実は最も人気がないのが「ウォーター」グループなのです。
これは非常に興味深いことなのですが、ほとんどのダウザーは水脈探しをしてダウジングを始めるのですが、実際はなんと90%以上の大多数は「エソテリック」な分野に関わるダウジングに興味を持っていくということなのです。
日本的に言えば、精神性にかかわる仏教、神道、禅などというもの、そういったエソテリックな分野、つまり、広義でスピリチュアルなことやサイキック分野の向上、エネルギーのバランスなどにダウザー達が興味を持っていくと、ダウジングはより魅力的になり現代の生き方に、役立つツールになっていくと思います。
ジオパシックストレスとダウジング
加藤 ここで、シンプルで基本的な質問をさせてください。ダウジングとは何でしょう? そして、その目的は?
   
グラム   歴史的には、ダウジングは水源を見つけるためのテクニックとしてよく知られていますが、実際はそれ以外にも多くのことができます。
紛失物を探す、考古学的に価値あるものを見つけ出す、パイプやケーブルなどを見つける、地球のエネルギーの流れを計測したり、人の身体から不調や病気を見つけ出したりと、様々な用途があります。
また、距離はダウザーにとって一切、問題がなく、離れた場所から、地図、プラン、写真などによってダウジングすることができます。ダウジングの適用範囲は、ダウザーのイメージ力の範囲まで広がります。
それは、実際、脳のプログラミングともいえるでしょう。ダウジングをすることで、直感的な感覚のサイドに簡単にアクセスできるようになっていくので、人生における選択もスムースなものになるでしょう。
ジオパシックストレスの対処法
加藤 昨今の日本では、ジオパシックストレスの対策法に興味を持つ人が非常に増えています。イギリスでのその分野での状況は、いかがでしょうか? またに貴協会では、どのようにお考えですか?
   
グラム  

イギリスでは、ジオパシックストレスに対するダウジングは、非常に長い間行われています。それは決して当協会の活動の中だけでという意味ではなく、広く一般的な意味で、です。

ジオパシックストレスについては、1920年代のドイツの調査結果により人々に知られるようになり、私たちの協会でも1930年代の早い時期には「害のある地球のエネルギー放射」として、協会の会報の記事にしています。
もちろん、ジオパシックストレスに対する対策は、私たちが安全な家に住み健康に過ごすために考えていかなくてはならない重要な問題です。
しかしながら、人はある一種類の有害なエネルギーの対策に意識を置くと、他のものに気がつかずに無視してしまう傾向があります。じつは、今日では地球が自然に発しているジオパシックストレスよりも、はるかに危険な人工的なエネルギーの中に身をさらしています。
携帯電話、Wi-Fiシステム、自動車、電化製品、電子レンジ、各種の電気コードや電源などが放つ、強い電磁波汚染の問題です。その電磁波汚染の程度は留まることを知らず、年々増加する傾向にあります。
世界的に設置が進められている「スマートメーター」は、コスト削減を実現する代わりに、非常に強い有害な電磁波を放ち、各家庭の電磁波汚染、電磁波障害を引き起こし大きい問題となっています。
スマートメーター
従来のアナログ式誘導型電力量計と異なり、使用電力をデジタルで計測してメーター内に通信機能を持たせた電力量計のこと。そのため人力による検針作業が不要になる。
つまり、ジオパシックストレスのみならず、テクノパシックストレスを含めた対策を考えていってこそ安全な家にすることができるのです。
一方、地球のエネルギーでも私たちに有益なエネルギーを放つものもあります。例えば、私たちが過ごす場所に、その良いエネルギーがあるようにしていけば生活環境は良いものになっていきます。
また、多分、そういった良いエネルギーのことをもっと知り、その恩恵を得ていくようになると、逆に害のあるエネルギーのことばかりに意識を置く必要もなくなってくるでしょう。
   
加藤 そうですね。テクノパシックストレスを含めた広義の意味でのジオパシックストレスは、非常に大きい問題になっていますね。
 
 
 
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