加藤 | グラムさんは、ダウジングについての高名なキャリアをお持ちですが、それと同時に、ジオマンシーのスペシャリストとしても広く知られ高い実績があります。 ジオマンシーという言葉は、日本ではほとんどなじみがなく、その知識を持つ人もほとんどいません。ジオマンシーとは何かご説明いただけますか? |
グラム | 「ジオマンシー」は、人が作った何らかの構造を地球の上に設置し、地球のエネルギーと最も調和して、そこから高い恩恵を得られるようにしていく専門技術です。 そしてそれは、その場所やスピリットとのコネクションをも高めていきます。中国における風水は一種のジオマンシーといえるでしょう。 こちらイギリスでも、ジオマンシーとは何か良くわからない人たちに、「ウエスタンスタイルの風水のようなものですよ。」と説明してあげることがありますが、そういう言い方をするとピンとくるようです。 実際、多くのウエスタン・ジオマンサーが風水の技術も取り入れています。(※ジオマンシーをすることができる技術者をジオマンサーと呼ぶ) ウエスタン・ジオマンシーは3つの基本原理から成り立ちます。1)ダウジング、2)神聖幾何学図形、そして、3)天文学と占星術。 ダウジングで建築物の内部や下部のサトルエネルギーの探知や分析を行います。ほとんど全ての神聖な建築物は、巨石文化からゴシック形式まで、エネルギーラインと水脈の複合体、エネルギーのボルテックスがたちあがってきている「パワーセンター」の上に建てられています。そういった自然の地球のパワースポットはジオマンサーによってコントロールされ、その場所に有効にパワーが与えられていきます。 ジオマンシーのその出発点は「pinning the dragonドラゴンのピン留め」にあります。高いエネルギーラインを「ドラゴンライン」と呼ぶのですが、そのくねくねと曲がりくねったドラゴンを捕らえ、エネルギーラインをまっすぐな流れの陽(yang)エネルギーにしていきます。今日で「レイライン」と呼ばれているものがそれです。そのレイラインは壮大な大地を走り抜け、ダウジングを通して知ることができる目に見えないサトルエネルギーのネットワークを通り、聖なるスピリチュアルな場所に繋がっていきます。 「神聖幾何学図形 Sacred Geometry」は寺院や大聖堂などで、その場を地球の最大限のポテンシャルを持った高いエネルギーにチューンするために使われています。特定の数、幾何学的な比率が繊細な、それでいて明らかにわかるエネルギーを建物に与え、共振共鳴するように使われています。 さらに重要なことは、そういった聖なる建築物が特定の場所や時間にチューニング設定をされていることです。そこに、天文学や占星術の知識が使われています。重要な天文学的な位置配列が空間に導入されて設計され、天空のエネルギーと場所のエネルギーの強い繋がりを作り出しています。 多くの教会は、聖人の祝祭の日の日の出の位置と関連付けて設計されていますし、イギリスの巨石遺跡も天文学的に重要な位置設計が導入されています。 他には、最も有名な先史時代の遺跡であるアイルランド島のニューグレンジでは、1年で最も日が短い冬至の明け方、太陽光が長い羨道に真っ直ぐに入射し、部屋の床を短時間だけ照らすように建設されています。 日本においても、多くの寺院の構造や配置にジオマンシーの技術は使われています。さらに古い街並みのレイアウト、庭園の構造、木々や岩に対する信仰などその例に数の限りがありません。日本の伝統文化には、非常に多くの卓越した幾何学エネルギー原則が導入されているのです。 |
加藤 | ジオマンシーを、私たちの日常生活にどんなふうに役立てることができるのでしょうか? |
グラム | ジオマンシーは、ひとつの家だけではなく、街や国といった広い範囲でも使っていくことができるのです。 ジオマンシーは、今日の西洋文化社会においては「失われた叡智」といえるかもしれませんが、古い町や都市にはジオマンシー的なエネルギープランがたくさん見受けられます。 例えばアメリカのワシントンDCでも、日本の神社仏閣でも。そういった見地から見れば、広い空間に施されたジオマンシーテクニックが作り出すエネルギーフローに私たちは繋がって生きているとも言えます。 では、もっと個人的なスケールで見ていくとしたら、ジオマンシーのエネルギー原理・法則や技術を、自宅の部屋や庭やオフィスに使っていくことができます。 エネルギー的に注意を払って家具や様々な品物の配置を考えることでも、個人的な生活空間を心地よいものにし、仕事や生活の質を高めることができるのです。 |
加藤 | グラムさんは、「キャメロンオーラメーター」を好んでよく使っているのを知っていますが、このダウジングのツールの利点は何ですか? また、なぜこのツールを頻繁に使うのか教えてください。 |
グラム | 「キャメロンオーラメーター」は、最も多機能なダウジングツールだと思います。Lロッド、ボマー、ペンデュラムなどのダウジングツールの全ての機能を持ち合わせますし、簡単に折りたたんでポケットに入れることができるので携帯も容易です。 屋外のダウジングで、風のためにLロッドが動いてしまって使えなくなるようなことがありますが、そのようなコンディションでもキャメロンオーラメーターは使うことができます。 また、ダウジングをする対象や目的に応じて感度の調整を簡単にできるのでとても便利です。多少高価なツールですが、非常に有効なダウジングツールですから、お持ちになるといいと思います。必ず役に立ち、満足されると思います。 オーラメーターという名前から想像がつく方も多いかと思うのですが、このツールはかの有名なアメリカ人ダウザー、ヴァーン L.キャメロン(1896-1970)によって開発されたもので、主として人のエネルギーフィールドを計測するために使われていました。 そのため、繊細な土地のエネルギーを探知する場合にも高い適性を示します。私はペンデュラムを除けば、他のどのダウジングツールよりも、圧倒的にこのダウジングツールを多く使っています。 |
加藤 | 本日は、ありがとうございました。とても有意義なお話を伺うことができました。 |