本物と出会えば、「感性」が開く!(2)
ワインとは、飲むエネルギーディバイス?
我妻 僕のワイン会では、感性という言葉を使っていますが、もともとワインの存在理由とは、御神酒と同じものだと思っています。大地のエネルギーを身体に取り入れるもの。もっといえば、クラウンチャクラを開いて天にアクセスするためのものだと。地と天をつなげるものとして。
加藤 それは面白い。ワインもエナジーディバイスのひとつですね。
我妻 実際、ワイン用語にテロワールという言葉があるのですが、これは「大地の性質をワインで表現する」という意味で、僕がなぜダウジングとワインがつながると考えるかといえば、このテロワールと関係するからです。土地のエッセンスがワインに入って、取り入れられるから。
加藤 ほう。ダウザーは土地のエネルギーをLロッドなどを使って理解するのですが、それがワインでもできるということが、わかってきました。以前、僕はフランスのダウザーと一緒に旅をしたことがあって、ダウジングする先々で朝からワインを飲んだくれていたのも、意味があるのだと(笑)。ちなみに、我妻さんが感じたような覚醒感というのは、ふつうの人でもわかるものですか?
我妻 ほんとうに良いワインを飲むとわかりますよ。
加藤 それって、高いもので?
我妻 はい、高いワインです(笑)。でも、価格がすべてではなく、僕が好きなニュージーランドワインでは安くても良質なのも多くあります。そんな良いワインは、ぶどうが大地から吸い上げたものを、そのままワインにしている。ちなみにフランスでは、変にぶどうに手を加えたり、外から栄養分を与えたりとか法律で禁止されているんですね。肥料はもちろん、土に水を入れるのもダメなほどです。干ばつで雨が降らなかった年でさえも。
加藤 ほんとに、その土地そのまんまをワインにするんですね。
我妻 そうです。干ばつで雨が降らなくて水がたりないと、ぶどうがいじめ抜かれて、もっと根を張って水分と得ようとするので、逆に強くなったりするんですね。もちろん、ワインの味にもそれが反映されます。
加藤 なるほど、大地と、できあがった微細な味のちがいをエネルギーとして受け取って、自分の感性を開くのですね。それ、やっていることはダウザーと同じですよ。
我妻 じゃあ、僕もダウザーで(笑)。
加藤 感性を開くということは、確実に人生を変えていきますよね。
我妻 ええ、ワインやお酒は、飲んで楽しいだけじゃなくて、コミュニケーションツールでもありますね。ほんと、初対面なのに、みんな仲良くなれますしね。
映画「ぶどうのなみだ」2014年公開
監督:三島有紀子
主演:大泉洋、安藤裕子、染谷将太
北海道・空知。父が遺した小麦畑と葡萄の樹のそばで、兄のアオはワインをつくり、ひとまわり年の離れた弟のロクは小麦を育てている。アオは黒いダイヤと呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいるが、なかなか理想のワインはできない。そんなある日、キャンピングカーに乗ったひとりの旅人が、突然ふたりの目の前に現れた。エリカと名乗る不思議な輝きを放つ彼女は、アオとロクの静かな生活に新しい風を吹き込んでいく。