カバラと生命の樹、そしてベッドパターン

カバラとのつながり

1999年6月8日、私は副鼻腔の頭痛で目を覚ましました。私の「ブルーブックの探求とラッセルとダウジングのつながり」(邦訳未刊)の話のように、頭痛がするときに最も生産的で創造的な時間を過ごすのは、私にとって興味深いです。

私はリラックスしてよく祈り、頭痛を治し、完全な状態に戻ろうとしました。午後遅く、ベッドでくつろいでいると、ふと手を伸ばしてヘッドボードにあった本、ローレンス・クシュナーの『Honey from the Rock』を手に取りたくなりました。

ユダヤ教の神秘主義、カバラについての入門書です。日常生活の出来事の中にいかに神聖なものを見出すか、ということが書かれています(数カ月前のこと、私はオーガスタ近郊でラビ・クシュナーが講演をしたときに彼と会って話をしたのですが、彼の本はまだ読んでいませんでした)。

本を開いてみると、そのページは第七章「意識の光」で、聖書やカバラ、ユダヤ教の賢人たちによる創造主の光についての引用で埋め尽くされていました。この数年間、ダウジングやワークショップを続けてきた私に、その光を理解させるよう、次々と言葉が語りかけてくるのです。

その章を読み終えたとき、私は畏敬の念に包まれました。私は祈りを捧げ、この本に導いてくれた創造主に感謝しました。本を閉じると、瞬時にカバラの「生命の樹」が表紙に描かれていることに気づきました。ベッドパターンは、生命の樹なのです。

もし、ベッドパターンが本当に「生命の樹」なら、まだ見つけていない光があるはずだと考えました。そして、その模様はすべて、皆のベッドの周りにあるはずだということもすぐにわかりました。

私が見つけていない光とは、明らかに有害な光としてダウジングされるものでしょう。私は有益なエネルギーだけを探していたのです。

私は飛び起きてダウジングロッドを取り出し、ベッドの周りをダウジングしてみました。案の定、もう2組の光を発見しました。一組は、ベッドの側面に沿って、互いに平行に並んでいます。もう一組は、ベッドの足元のさらに向こう側で、他の角度のついた光と平行に交差するように角度がついていました。

完全なパターンは、7組の光を持っています。 そうです、以前の私はダウジングしながらベッドの周りを歩いたので、見つけられなかったのです。光の位置が近いので、見分けるのが大変だったのです。

主要な交差点は、「生命の樹」にある10のセフィロト(セフィラの複数形)、つまりエネルギーの球体を作り出します(私はそれを「ボルテックス」と呼んでいます)。

それぞれのセフィラは、人間の中にある神の異なる属性を表しています。「ベッドパターン」と「生命の樹」を比較すると、大きな違いは6番目のセフィラが真ん中に位置していることです。しかし、その一方で、似ている点も多いのです。

カバラと生命の樹

カバラの教えによれば、シナイ山で神がモーセに十戒を授けたとき、創造主はモーセに旧約聖書の最初の5巻である律法全体を授けました。モーセは書かれた律法だけでなく、口伝の律法であるカバラも受け取りました。

カバラとは、書かれた律法の背後にある本当の意味を明らかにするもので、それは暗号です。 伝説によると、モーセはイスラエル12部族の指導者たちに「口伝の律法」を教えたといいます。何千年もの間、師から弟子へと口伝で伝えられ、ここ数百年の間に何人かのカバラの達人によってようやく文章化されたのです。

カバラと呼ばれる単一の著作物はなく、むしろ賢者たちの著作のコレクションでもあります。カバラはユダヤ教神秘主義のエッセンスであり、「生命の樹」はカバラの中心的な特徴です。

「生命の樹」が誕生するまでの物語には、いくつかの説があります。 ある説によると、はじめは何もなく、ただ創造主の永遠の光だけがありました。神の光は非常に強力で、その前では何も存在できません。神が創造を望んだので、永遠の神はその一部を取り除いて、光に囲まれた空白をつくりました。創造主はこの空洞を一筋の光で貫きました。そうしなければ何も存在できないからです。この光は、最初にそれを入れるために作られた容器に入りました。

生命の樹の頂点にあるセフィラ(エネルギーの球体)。 その1つの光は男性的な光と女性的な光に分かれ、2番と3番の球で示される2つの容器に入りました。その器も光を抱えきれずに砕け散り、「生命の樹」のような器の配列になったのです。つまり、宇宙で何かが創造される前に、創造主によってこの光のパターンが配置されたのです。

「生命の樹」は、10のセフィロトを含む3つの柱に分かれています。この表は、上から下へ、右から左へと番号が付けられています。それぞれのセフィラ(単数形)は、人間における神の異なる属性を表しています。

原語のヘブライ語にはさまざまな訳がありますが、10個のセフィロトは次のようなものを表しています。

1. 王冠

2. 知恵

3. 理解

4. 愛と親切

5. 強さ

6. 美しさ

7. 勝利

8. 輝き

9. 財団

10. 王国

生命の樹は実在する

多くの学術的なカバリストは「生命の樹」をこれらの神の属性を説明するためのシンボルとしてしか見ていません。彼らはカバラを、スピリチュアルな概念を知的に理解するための方法として捉えています。

しかし、カバラの技法を使って恍惚とした意識状態になる実践的なカバリストたちは、カバラを人間が創造主に近づくための教えの体系として捉えています。これらのカバリストにとって、生命の樹は創造主によって配置されたエネルギーや光の実際のパターンなのです。カバラの達人の中には、恍惚とした精神状態の時に、生命の木を光の模様として見たという人もいます。

ダウジングで「生命の樹」を見つけたと言うのは、大胆な発言かもしれません。しかし、私はこれが「生命の樹」だと全身全霊で感じていますし、誰にでもこの樹を見つけて共にワークすることを教えられます。

これまで6人のラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)にダウジングを教えてきましたが、そのうちの2人だけが私が何を教えようとしているかを知り、残りの4人は何を教えようとしているのかを全く理解しなかったのですが、その6人全員が「生命の樹」を見つけることができました。

私は今、著名な作家やカバラを教える人たちと一緒にワークをしています。私は彼らに「生命の樹」を探索し、それを扱う具体的な方法を教えることができるのですが、彼らは私が発見したことについて、より深く私が理解する手助けをしてくれるのです。

カバラは、キリスト教や多くのミステリースクールなどスピリチュアルな伝統にも取り入れられていますが、私はカバラの研究を、それが始まった場所であるユダヤ教から始めることが重要だと感じています。

全ての人のベッドの周りには、「生命の樹」の模様が全てあることがわかりました。以前は、ベッドパターンの一部である有益なエネルギー(光)を求めてダウジングしていたため、その一部しか見つけられませんでした。なぜか、ベッドパターンは有益なものだけだと思っていたのです。

今、別途パターンにおける「生命の樹」では、1つまたは複数の光のペアがバランスを崩し、有害な光としてダウジングされることがあると知りました。もし一つの光が有害であったり、バランスが悪いと判断されれば、その光と対になる光も有害になります。

正しく真摯に祈りを捧げることで、有害な光を有益なものに変え、その人を癒すことができます。祈りの後、より多くの完全なベッドパターンが《現れる》ように見える場合、それは単に有害またはアンバランスな光が有益に変化し、それらのバランスを取るようになったということです。

「生活の樹」の模様は、実際にベッドに来るのではなく、私たちの周りにあるもので、私たちはそれをベッドの周りに刷り込んでいるのです。それは、私たちの一部なのです。

ベッドの周りのエネルギーパターンを変えるということは、じつはあなた自身のヒューマンエネルギーパターンを変えることなのです。もちろん、あなたのパターンの《有害な》要素を作り出すあなたの人生を変えなければ、それらはアンバランスな状態に戻ってしまうでしょう。

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